書籍紹介
チェアサイドや介護現場で役に立つ
口腔筋機能改善コンディショニング技法の基礎知識
著:姫野 かつよ(健康運動指導士,歯科衛生士)
執筆協力:竹内 正敏(スポーツデンティスト)/宇津田 含(スポーツドクター)

A4変型判 カラー 136ページ
ISBN978-4-901894-57-9
定価5,040円(本体4,800円+税)
顎口腔周囲筋のケア・リハビリで,診療拡大!
コンディショニング技法は,お口の健康作りや口腔ケア,口腔リハビリに役立つ技術が主体の療法!
コンディショニング技法は,設備や機器のいらない理学療法!
コンディショニング技法は,顎関節症をはじめ,さまざまな歯科疾患,診療分野で応用できる技法!
コンディショニング技法は,歯科衛生士にピッタリの業務!
 
       
目次

チェアサイドや介護現場で役に立つ口腔筋機能改善コンディショニング技法の基礎知識

第1章 お口の健康作りとコンディショニング技法,そして歯科医衛生士
 01・これからの医療は健康重視 
 02・お口の健康で大切な口腔機能 
 03・歯科ではこれまで筋肉は軽視されてきた 
 04・筋肉の治療では理学療法が大切 
 05・コンディショニング技法とは 
 06・コンディショニング技法を歯科に応用しよう 
 07・歯科でのコンディショニング技法の主役は歯科衛生士となるだろう 

第2章 知っておくべきコンディショニング技法の基礎知識 
 01・筋肉について
 02・口腔周囲の筋 
 03・顎関節(下顎)運動の特徴 
 04・全身姿勢と下顎位そして咬合

第3章 コンディショニング技法の基本 
 01・運動療法(指導)
 02・手技療法 
  1.筋肉系手技療法
  2.骨格系手技療法
  3.経穴・ツボ刺激療法
 
第4章 コンディショニング技法の臨床活用―1.顎関節症
 01・顎関節症とはどんなもの
 02・観察と評価
  1.身体の観察
  2.顎運動の診査
  3.関節可動域(ROM)の測定
  4.筋の触診
  5.顎関節の触診 
 03・治療技法のいろいろ 
  ● 温熱療法 
  ● マッサージ 
  ● ストレッチング 
  ● 筋筋膜リリース法 
  ● トリガーポイント療法(漸増加圧法) 
  ● 顎関節モビリゼーション(可動化療法) 
 04・運動療法 
  ● 顎運動指導 
  ● 姿勢の改善 
 05・療養指導 

第5章 コンディショニング技法の臨床活用―2.その他 
 01・ブラキシズム
 02・学校歯科 
  ● アイシング(Icing) 
 03・スポーツ歯科 
 04・介 護 
 05・口腔外科 
 06・歯周疾患 
 07・矯正分野 
  ● 口腔筋機能療法(Oral Myofunctional Therapy) 
 08・スマイルトレーニング 
 09・一般診療で役立つコンディショニング関連の知識
  1.DOMS(遅発性疼痛
  2.ヘッドレスト
  3.咬合採得 
  4.義 歯 
  5.ガ ム 
  ● リラクゼーション訓練 
  ● 咀嚼訓練 
  ● 咬合力強化訓練 

附録 歯科スタッフが取ることのできる運動指導資格

まえがき

まえがき

 筆者は,これまで10年以上にわたってスポーツ現場で歯科衛生士として,選手のデンタルサポートに携わってきました.この間,スポーツドクター,管理栄養士,理学療法士,など多くのメディカルスタッフやセラピスト(手技療法者),トレーナーの方々と仕事をする機会に恵まれましたが,そのなかでスポーツ現場で仕事をするには新しい知識を学ぶ必要があることを痛感しました.なかでも,筋骨格系のコンディショニングについては,歯科ではこれまであまりにも軽視され,その勉強も不足していたように思えました.
 そこで,これらの知識を修得する一つの方法として,健康運動指導士の資格をとり,時間の許す限りアシスタントトレーナーとしてフィールドワークを重ねました.その活動の中で,身体運動においては観察や科学的なデータの分析から得られた客観知と,運動を行う人の感覚からくる主観知にはズレがあり,このズレを一致させることが運動指導では大切であると思うようになりました.また,顎関節や口腔諸筋の手当や手入れに応用できる多くの療法や技法があることも知りました.本書はこれらの体験や知識,そして最新情報をスポーツドクターやスポーツデンティストの協力を得て,できるだけわかり易くまとめたものです.
 第1章では,歯科医療の動向や歯科衛生士業務の変遷そして将来について,口腔ケアを中心に取りあげています.またここで,筋骨格系に施される運動指導や手技など技術が主体となる療法をコンディショニング技法と呼ぶことに決めました.
 第2章では,筋のバイオメカニクスや口腔解剖,全身姿勢に関する基礎知識をデンティストやドクターにできるだけ平易に解説していただき,さらに実際に身体を動かすコーナーやQ&Aも混じえてその理解を深めるようにしてあります.
 第3章では,私が現場で教わったことをメモしたノートを中心に,運動療法と手技療法の基本についてまとめました.
 そして第4章,第5章では,それらの知識が活用し易いよう,病名や診療科目別により具体的にその実践方法をまとめてあります.
 口腔のコンディショニング技法は,上手に使うことにより口腔ケアの一層のレベルアップが可能です.また,その基礎知識はチェアサイドで大いに役立つことでしょう.今後の歯科衛生士の業務範囲は,その教育年限の増加により拡大することが予想されます.そこでは本書も多少のお手伝いができるかもしれません.また,そうありたいと強く願っています.

 平成19年9月14日                                姫野かつよ

見本画像




▲トップへ