書籍紹介
一目で判断! 歯科でよく使う鎮痛薬と抗菌薬の安心・安全レシピ
-有病者・高齢者・妊婦・授乳婦・小児の患者さんのための薬剤処方集-
監修:大谷啓一(東京医科歯科大学大学院硬組織薬理学教授)
著:佐藤 豊(東京医科歯科大学大学院顎顔面外科学助教)/佐藤文枝(池見東京歯科衛生士学校講師)

B5判 2色 176ページ
ISBN978-4-901894- 59-3
定価5,040円(本体4,800円+税)
本書は歯科臨床でよく使われる鎮痛薬と抗菌薬に絞って、さまざまな疾患や患者さんの状態(既往症なし/心疾患/高血圧/糖尿病/喘息/腎障害/肝障害/胃腸障害/高齢者/妊婦・授乳婦/小児)に合わせて、歯痛・歯髄炎/歯周炎/歯冠周囲炎・智歯周囲炎/顎炎/抜歯後・術後の場合の処方を一目で分かるようにまとめました。その他、「ワンポイントアドバイス」「薬剤処方のチェックポイント」「患者さんへの一言メッセージ」などのコーナーもあり、簡潔ですが充実した内容です。知りたい処方がすばやく引ける"使える"処方集です!
 
       
目次

一目で判断! 歯科でよく使う鎮痛薬と抗菌薬の安心・安全レシピ

目次

1)歯痛・歯髄炎
 (1)既往症なし患者への投薬
 (2)心疾患患者への投薬
 (3)高血圧患者への投薬
 (4)糖尿病患者への投薬
 (5)喘息患者への投薬
 (6)腎障害患者への投薬
 (7)肝障害患者への投薬
 (8)胃腸障害患者への投薬
 (9)高齢者への投薬
 (10)妊婦・授乳婦への投薬
 (11)小児への投薬

2)歯周炎
 (1)既往症なし患者への投薬
 (2)心疾患患者への投薬
 (3)高血圧患者への投薬
 (4)糖尿病患者への投薬
 (5)喘息患者への投薬
 (6)腎障害患者への投薬
 (7)肝障害患者への投薬
 (8)胃腸障害患者への投薬
 (9)高齢者への投薬
 (10)妊婦・授乳婦への投薬
 (11)小児への投薬

3)歯冠周囲炎・智歯周囲炎
 (1)既往症なし患者への投薬
 (2)心疾患患者への投薬
 (3)高血圧患者への投薬
 (4)糖尿病患者への投薬
 (5)喘息患者への投薬
 (6)腎障害患者への投薬
 (7)肝障害患者への投薬
 (8)胃腸障害患者への投薬
 (9)高齢者への投薬
 (10)妊婦・授乳婦への投薬
 (11)小児への投薬

4)顎炎
 (1)既往症なし患者への投薬
 (2)心疾患患者への投薬
 (3)高血圧患者への投薬
 (4)糖尿病患者への投薬
 (5)喘息患者への投薬
 (6)腎障害患者への投薬
 (7)肝障害患者への投薬
 (8)胃腸障害患者への投薬
 (9)高齢者への投薬
 (10)妊婦・授乳婦への投薬
 (11)小児への投薬

5)抜歯後・術後
 (1)既往症なし患者への投薬
 (2)心疾患患者への投薬
 (3)高血圧患者への投薬
 (4)糖尿病患者への投薬
 (5)喘息患者への投薬
 (6)腎障害患者への投薬
 (7)肝障害患者への投薬
 (8)胃腸障害患者への投薬
 (9)高齢者への投薬
 (10)妊婦・授乳婦への投薬
 (11)小児への投薬

○抗菌薬一覧表
○鎮痛薬・抗炎症薬一覧表
○商品名一覧表
○一般名一覧表

はじめに

はじめに

 日常の臨床の現場において,適切な薬剤を処方するにはある程度の経験と知識が必要である.様々な基礎疾患のある方や,高齢者,妊婦・授乳婦,小児など生理的な特徴の違いのある患者さんに遭遇する場合も多く,処方に苦慮することもある.
 個々の薬剤についての詳細は,薬剤添付文書に記載してあるが,日常の忙しい臨床においてすべての薬剤について読みこなすのは至難の業である.
 本書は,歯科の臨床において日常よく使われる薬のうち,歯科適応のある抗菌薬,鎮痛薬に絞り,様々な疾患や,各々の患者さんの状態に合わせて,速やかに,簡便に,適切な薬の処方ができるよう,項目別に分けて薬の商品名と用法,用量について処方例を示した.
 実際に処方箋を書くにあたっては,「正しい処方箋の書き方」を参考に,処方したい内容が正確に薬剤師に伝わるようにすることが重要である.
 本書は研修医や臨床実習の学生のほか,診療経験の長い方も処方に不安のあるときや,臨床に慣れているものの自分の処方を見直したいという方を対象とした.より高度な知識を求める方には,巻末に載せた参考文献などで確認されたい.
 本書の構成は1項ごとの見開きとした.
・左ページに処方例薬と下段に基礎知識や実際臨床に役立つワンポイントアドバイスを設け,薬に対する知識が深まるよう工夫した.
・右ページには「薬剤処方のチェックポイント」として処方する場合の注意点や処方のコツ,下段には「患者さんへの一言メッセージ」として実際の患者さんへの服薬指導を記した.
・本文中にある薬の名前は基本的に先発医薬品名を用いているが,一般名を記載したところは,その後に商品名を明記した.
 診療所によっては,一般名が同じでも商品名が異なる後発医薬品(ジェネリック医薬品)を処方する場合もある.本書では先発医薬品名を載せてあるので,ジェネリック医薬品については一般名索引を参照していただきたい.
 なお,薬剤処方にあたって不明な点がある場合,曖昧に対応するのではなく薬剤師に相談して確認すべきである.本書で示した処方は一例であり,個々の状態で調整が必要となる場合もある.
 本書のタイトルには「安心・安全」となっているが,100%安全な薬はない.したがって薬のリスクと効果を理解し,比較的安全な薬を選択し処方しなければならない.また,他科で処方されている薬や一般用医薬品があるときには,必要に応じて専門医または薬剤師と相談し,少しでも安全でより効果のある薬を選択するし,薬の必要性について患者さんへの説明と理解が必要であることはいうまでもない.
 薬の使用にあたって大事なことは,一度,医薬品添付文書を読み,基本的事項を確認するとよい.薬の追加情報や最新情報は日々更新され,インターネット等で手軽に情報が入手可能となっている.適宜確認を行うことをお勧めする.
 最後に、薬はあくまでも補助的なものと考え,症状の軽減を図りつつ原因の治療を行い,薬剤の投与は必要最小限にするよう努めるべきである.また薬の効果が最大限発揮できるよう,患者さんには全身状態(栄養,発熱,疲労)を改善するように説明することも大切なことである.
 本書が明日からの臨床のお役に立てれば幸いである.

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