書籍紹介
新・歯周病をなおそう
編著:鴨井久一(日本歯科大学名誉教授)
著:沼部幸博(日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座教授)

A4判 カラー 上製本 カバー 68ページ
ISBN978-4-901894-64-7
定価6,090円(本体5,800円+税)
あの患者説明用絵本の定番『歯周病をなおそう』を大幅に増ページした新版です。大きく生まれ変わりました!
◆特に、歯周病と全身の関係についてビジュアルな解説を加えました。
◆最新データ、最新知見などをいっぱい盛り込みました。
◆60点を超えるイラスト・写真を追加しました。
 
       
目次

目次

まえがき ―患者さんのための歯周病ガイドブックとして―

歯周病をなおそう!
    歯周病ってどんな病気?
    あなたはだいじょうぶ? 歯周病セルフチェック
    歯周病は歯がなくなっていく病気
    そして歯周病は全身にも影響を及ぼす病気!
    歯周病は若い人もかかっている
    歯周病の原因はプラーク+α
    “歯周”とは歯を支える土台
    歯周病は歯の土台を破壊する
    歯の土台が破壊されるメカニズム
    歯周病にかかりやすいのはどんな人?

歯周病を予防しよう!
    歯周病を予防するには?
    歯ブラシがいちばんのみかた
    歯ブラシのサポーターたち
    歯周病の予防は口臭の予防になる

歯周病をなおそう!
    歯周病は早期発見・早期治療でなおそう
    治療の第一歩は口のなかの情報あつめ
    そしてたいせつな歯周基本治療
    再検査してチェック
    なおりきらないときは歯周外科手術で
    歯周病がなおった!
    回復した健康をいつまでもたもとう!

健康な口のなかと歯周病をくらべてみよう

まえがき


まえがき ―患者さんのための歯周病ガイドブックとして―

  初版を上梓して以来、10年近くの歳月が過ぎ、時の流れの速さを実感している。歯周病は、その原因や治療法がより確立され、手順を踏んで治療を行えば「治る疾患」という意識が強くなってきた。しかし、この「治癒の概念」は、歯周病のような「感染症」であって「生活習慣病」であるという多因性疾患にとって曖昧な点である。「病状安定」後も、定期的な歯科医師・歯科衛生士による指導管理が必要であり、そこが有識者・患者さん共々、認識不足の点でもある。糖尿病の疾患管理がエンドレスに続くように、歯周病もまた然りである。また、糖尿病などの全身疾患と歯周病との関係が云われ、「歯周医学」が確立されてきた。患者さんをはじめ国民の皆様に、口腔清掃やよく噛むことが全身疾患の予防や、肥満、ボケの防止につながるといった情報をもっと広く開示する必要がある。
  日本歯科医学会は、学会機構改革のなかで「学会ガイドラインの策定」を提唱しているが、NPO法人日本歯周病学会は、「歯周病の診断と治療の指針」改訂版を2007年に出版した。これは歯科医師や歯科衛生士、助手などスタッフのための指針であって、患者さん向けの指針ではない。歯周治療は、歯科医師・歯科衛生士の指導と患者さんの努力が各々50%ずつである。本書は、各学会に先駆け、「患者さんのための指針」としてここに策定した。
  歯科治療は従来の、歯に「物を填めて」「被せて」「入れ歯を入れて」終わりという時代から、現在では大切な生命の一部である消化器や呼吸器の最前線を荷う生命科学としての役割が注目されている。口腔は咀嚼、会話、明眸皓歯の審美性など現代社会に生きる人達に活力を与える重要な部門でもある。高齢社会で認知症や介護を要する人達が増加し問題となっているが、口腔を清潔にし、よく噛むことで、ボケを防止し、誤嚥性肺炎の発症率を低下させるといった論文も多くみられてきた。健康は「自助努力なくして生まれない」。本書を、患者さんのための歯周病予防の指針として、ご覧頂ければ幸いである。多くの方々に「見て」「読んで」「実行」して頂くことが著者らの願いである。

2008年 5月                                                                        鴨井久一 ・ 沼部幸博

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